雲



祓詞(はらえことば)

(かけ)まくも(かしこ)伊邪那岐大神(いざなぎのおほかみ)筑紫(つくし)日向(ひゅうが)(たちばな)小戸(おど)阿波岐原(あはぎはら)禊祓(みそぎはら)(たま)ひし(とき)()()せる祓戸の大神等(はらへどのおほかみたち)諸諸(もろもろ)禍事罪穢有(まがごとつみけがれあ)らむをば(はら)(たま)(きよ)(たま)へと(もう)(こと)聞食(きこしめ)せと (かしこ)(かしこ)(もう)

『古事記』や『日本書紀』の伝える神話によりますと、いざなぎの神は妻のいざなみの神とともにこの国土を生み、神々を生みました。ところが最後に火神を生むことによって妻のいざなみの神は亡くなってしまいます。いざなぎの神は妻の死を悲しんで黄泉国まで追いかけて行きますが、妻を呼び戻すことができませんでした。そして死者の国へ行ってたいへんに穢れて帰ってきます。そこで筑紫の日向のたちばなの小戸のあはぎ原というところで、海水をあびて禊を行ったと伝えます。そのときにたくさんの祓戸の神々が誕生していますが、その神々の力によってさまざまの罪や穢を祓い清めて下さいとお恐れ謹んで申し上げます、という意味のことを唱えるわけです。つまり、祓詞を唱えるということは、いざなぎの神が禊を行ったときに生まれた祓戸の神々の力が発動されて、罪や穢を祓い清めていただくわけです。

神道のしきたりと心得」より。

はらえことば
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ゆっくりじっくりと唱えるほうがいい感じ
かけまくもかしこき いざなぎのおおかみ 筑紫の日向のたちばなのおどのあはぎはらに みそぎ祓へ給ひしときになりませるはらえどのおおかみたち もろもろのまがごと つみ けがれあらむをば 祓へ給ひ 清め給へともうすことを きこしめせと かしこみかしこみももうす



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