エーテル質の網状組織

リードビーター著:『チャクラ』より


 アストラル的次元の中枢とエーテル的次元の中枢は、互いに密接な対応関係をもっている。しかし両者の間には、一種の鞘あるいは細かく織った織物のような網状組織があって、簡単には説明できない具合に、相互に入り組んでいる。この組織は、つよく圧縮された単層の物理的原子から構成され、特殊な形の生命力が浸透している。神聖な生命はふつう、アストラル的身体から生理的身体へと下降してくるのであるが、そのときはこの組織を通ってやすやすと下ってくるようになっている。しかしこの組織は、二つの異なった次元に属する原始的媒質を操作できない者にとっては、絶対の障壁となってへだてる役目をしている。つまりこの網状組織は、二つの存在次元の間の交流が準備なしに開かれ、思いがけない災厄をもたらすのを防ぐためにつくられた自然の保護壁ともいえるものである。

− 中略 −

 この網状組織が損傷すると非常な危険が生じるということは、以上の点からも容易にわかるであろう。損傷を生ずるのもいろいろの場合があるが、われわれは全力をつくしてそれを防ぐように努めなくてはならない。それは偶然から起こる場合もあれば、長く続いた悪習によって起こる場合もある。突然に恐ろしい驚愕に襲われた場合のように、アストラル的身体に強い衝撃が加えられると、このデリケートな組織は裂けてしまい、よく言われるように、人は狂人になってしまうのである(むろん恐怖が狂気を引き起こす原因にはいろいろの場合があるが、これはその一例である)。烈しい怒りの発作も同じ結果を招く。実際、有害な性質をもった極端に強い情動は、アストラル的身体の中に一種の破裂を引き起こして、この網状組織を損傷させてしまうものである。