もろもろの力

リードビーター著:『チャクラ』より抜粋



心霊的な力

 これまでに述べた三つの力(原初の力、生気、クンダリニー)は、人間の心的および情緒的生活に直接かかわるものではなく、その肉体的健康にかかわるものにすぎない。ところがチャクラに入ってくる力の中には、心霊的、あるいは精神的ともよぶべきものがある。下位の二つのチャクラはこうした力を何も示していないが、臍のチャクラ及びその上位のチャクラは、人間の意識に影響を及ぼす諸力を受け入れる入り口である。『内面的生活』と題する著書の「思念の中枢」の項で、私は次のように説明した。人間の思い(思念)のかたまりは非常にはっきりした物であって、空間にある場所を占めているものである。同じ事柄についての思いや、同じ性質をもった思いは、寄り集まる傾向がある。したがって多くの問題について、ある思念の中心が存在し、空間に一定の場所を占める。そして、同じ事柄に関する他の人びとの思いはそういう中心にひきつけられて、その大きさと影響力は次第に増大してゆく。思念する人はこのようにして一つの中心に力を寄与するのであるが、彼は逆にそれから影響をも受ける。人びとが、羊の群れのように集団的に同じ思いにかり立てられる理由はそこにある。にぶい心性の人間にとっては、一つの事柄のさまざまの側面について考えつくした上で自分なりの結論に達するという精神的努力をするよりも、誰か他の人が作り上げた既成の思考を受け入れる方がずっと容易だからである。
 このことは、思考に関する心霊的次元について当てはまるだけでなく、多少のちがいはあっても、感情に関係したアストラル的存在領域についても言えることである。人間の思いというものは、心霊的存在領域にある一種の微細な物質を介して電光のように早く伝わるものであって、ある事柄に関する全世界の人々の思いは、容易に一点に集まり得る。さらに、同じ事柄について考えている人々のすべてはそこに近づきやすく、人々にとって吸引力があるのである。アストラル的次元の物質は、物理的次元の物質よりはるかに繊細であるが、しかしより高い心霊的領域に存在する物質にくらべると逆に濃密である。つよい感情によってアストラル的世界に発生した”情動形態”の大きなかたまりは、そのすべてが一つの世界の中心へと集まってゆくわけではなく、それらの近くにある同じ性質をもった他の情動形態のかたまりと合体する。そのために、おびただしい数の非常につよいエネルギーを帯びた感情の「団塊」がいたる所に浮遊しており、人間は容易にそれらと接触し、その影響を受けるに至るのである。